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2017年7月20日

(再録・日本一周記050)2003/08/24・東の海に我が領土を見た!

(第50日目)羅臼町~別海町~中標津町~根室市



羅臼の朝は早い・・・

朝三時すぎ、道の駅「知床らうす」にて あまりの寒さに起床・・・と、いうか昨日の興奮もあったし しかも夜中じゅうカモメがギャーギャーとうるさくて眠りがあまり深くなかったような・・・

しかしさすがにこのあたりは朝が早いな。3時ころには東の方がうっすらと明るくなってきたし 4時にはライト無しで走行が可能なくらい明るくなってきたぞ。

既に昨夜 HPの更新は仕上げていたんで 寝起きにホットコーヒーを飲んだ後、4時に活動開始。予想に反して雲ひとつ無い晴天(そのせいで余計に冷え込んだんだろうなあ・・・)だったんで 昨日 霧で視界が100メートルくらいしかなかった知床峠をリベンジで見に行くことにしたのだ。

早朝にオープンカーで絶景の峠を走り飛ばす・・・う~ん、西風とか田中むねよしの世界だな。ふふふっ。

しかし人が活動をする前の早朝は人里にもシカが降りてきてウロチョロしているな・・・まあ 山道でキツネやシカの飛び出しだけは気をつけねば。



・・・意気揚々に出発したんだが 10分もしないうちにオープン走行を断念・・・よく見れば温度計の表示が10度を切っているではないかっ!こんな寒さの中 半そでシャツ一枚でオープン走行しようとした わしが馬鹿じゃったわい!

と、いうわけで 暖を取るために途中に昨日入った「熊の湯」に再び向かうことに。ふふふっ、早朝風呂じゃあ♪



昨日は撮影が出来なかったが 今日は人が少ない時を見計らって断って撮らせてもらったぞ。
しかし やはり羅臼で一番人気の無料露天風呂だけのことはあるな。すでに客がチラホラいたぞ。

ただ ひとりのオッサンが若い人に向かって「そこに入ると昨日の汚れが浮き上がるだろ!」とか「桶はちゃんと並べて帰れ!」とか 説教と言うか仕切っていたんで キャンプやツーリングで来た若い兄ちゃんは居づらそうにそそくさと去っていったな・・・。

ま、地元の常連さんか この露天のツウ気取りの人なんだろうな。言っていることは別に間違いではないんだが 公共の露天風呂で いかにも自分が主みたいな物言いだったんで 「なんで威張っているんだ?」と思われていたんだろうな・・・

わしはといえば どう見てもキャンプ客やバイク乗りにも見えないし かといって地元の人でもないんだが 見ようによっては先住アイヌ民族のような雰囲気でノホホンと佇んでいたから 特に何も言われず被害も無かったが・・・



とりあえず体も温まったし、これならオープンにしてもしばらくは持ちそうだったんで ふたたび幌を開いて(暖房は全開で)峠をブッちぎってきたぞ。


これは知床峠の展望台からみた日本100名山のひとつ 羅臼岳。朝日を浴びてカッコいいぞ。

知床峠って半島のほぼ真ん中に位置するんだが この山が邪魔をしているから半島の先まで見下ろせる、というわけでもないんだな・・・




知床峠で折り返してふたたび羅臼の町へ。太陽が昇ると気温も徐々に上がってきたんだが それでもやっぱり体が冷え切ってしまったな・・・
幌を再び閉じてヒーターを効かせながら 今日は知床半島の反対側、知床公園羅臼線を走ってみることに。

まずは羅臼の中心部からすぐ近くにある「ヒカリゴケ自生地の洞窟」を散策だっ!

これがその洞窟らしい・・・いまにも落石事故が起きそうなくらいハングしているな。
それに朝早い時間帯なんで コウモリが出入りしているんですけど・・・

「洞窟」といっても 別に奥行きがあるわけではないし 苔は天然記念物なんで人が入れないようになっていて 金網越しに観察するだけなんだが・・・ 
なんかよくわからないな・・・


てっきり蛍のようにピカピカ光るものだと思っていたが 実は苔の葉にあたる部分が光を反射するような構造になっているらしい。真っ暗闇だと逆に光らないわけだ。

で、フラッシュ撮影をしてみた結果がコレ。緑色の物体がヒカリゴケらしいが・・・

ま、そんなもんだろ。(←なげやり)
この「知床公園羅臼線」は地図を見ても コレと言う観光地や景勝地があるわけでは無さそうなんだが 「道の駅」の情報ボードで2つほど露天風呂が有るらしい、という情報を得ていたのだ。

ま、海水温泉ということだし さっき「熊の湯」にも入ったから 無理して入らなくても見るだけでいいや。

まずは「セセキ温泉」。 これは羅臼線の行き止まりまでいく少し手前、海に向かって豪快に流れ落ちている「セセキの滝」が近くにあるんですぐわかるぞ。

・・・あら、管理の人が掃除をしているんで この時間は入浴はできないみたい・・・

しかし無料の露天風呂でも こうやってちゃんと管理してくれる人がいるから 我々もノホホンと温泉を堪能できるわけだな。ありがたいこっちゃ。

マメ知識だが この「セセキの湯」、潮が満ちているときは閉鎖されているんで いつでも入れるというわけではないらしい。

それといちおうユブネは二つあるが どちらがどちらと決まっているのかどうかは不明だ。
ここは道路からもご覧の通り丸見えなんで 水着の着用が許されているのだ。
と、いうことは ほとんどの客は水着で入ると思って間違いなかろう。

簡単にいうと露天の温泉プールみたいな位置付けかな?「あったかい海水浴」とでも言おうか・・・

で、もうひとつの温泉は「相泊温泉」。こちらはセセキ温泉の100メートルくらい先、羅臼公園線の終点付近にあるぞ。


このテントがそうらしい・・・確かに中は申し訳程度に2つに仕切られているが やっぱり丸見えだぞ・・・

ちなみにココは道路から見えないようになっていることから判ると思うが 水着は厳禁。 いくら仕切りは有るとはいえ 形ばかりのものなんでココに入る若い女の子は相当な勇気を求められるな。わしはそういう(若い)女の子が好きさっ!

試しにちょっとお湯を舐めてみたが 思ったより全然塩辛くなくて「海水を暖めただけ」というものではないようだ。どう考えてもコレは一級の露天風呂の泉質だぞ。

むぅ・・・・
二度目の朝風呂~♪

うう、まだ6時にもなってないのに2回も風呂に入ってしまうわしって・・・ま、無料だから仕方がないな。

ちなみにこの温泉、かなり熱い部類に入るぞ。「熊の湯」も少し熱めで ゆっくりと入れない客もチラホラいたが そこで大丈夫だったわしでさえ「これは熱い!」と思ったからな。

写真はヘラヘラしているように見えるが 実はデジカメのセルフタイマー10秒が待ちきれなくて苦痛にゆがんだ顔なのだ。
なんでこんな朝早くから 心臓に病を持つ男がつまらない写真を撮るためにガンバルマンみたいなマネをしなくてはいけないんだ?わしよ・・・
いやあ、濃かったな、知床・・・今までの旅を振り返っても間違いなく3本の指に入るオススメ度だったな。これで晴天の紅葉シーズンだったりすると わしは感動のあまり泣いていたかも知れん。

名残惜しいが北海道もまだ半分近く残っているんで 次に進むとするかの。次は本土最東端、納沙布岬を目指すのじゃ!

←ちなみにこの人は 散歩がてら子供と一緒に海岸に落ちている昆布を拾っているおっさん。

でっかい昆布が無造作に海岸のあちこちに打ち上げられているぞ。さすが羅臼・・・






早朝はあれほど雲ひとつ無い晴天だったのに 8時頃にはどこからか雲がやってきて 気が付けば今にも振り出しそうなドンヨリとした天候になってきたぞ・・・

国後島もすっかり見えなくなってきたが 海岸線を進んで羅臼と根室の中間、野付半島に到着。

ここは海にチョコンと飛び出た小さな半島なんだが 「盛り上がって出来た」というよりは「低いから陸地が半分水没して出来た」という感じかな?入り江になっている部分が遠浅で 遥か彼方まで海草が水面に見え隠れしている広大な沼地のような光景を作っているのだ。

北海道って雪山とだだっ広い平野のイメージが強いが こういう沼地や湿地帯、湖もあちこちにある光景だ。実際に来て見て改めて知ったことだな。

ただ この野付半島は 道路はあるものの、一般車両は真ん中あたりまでしか行けないようだ。それから先は開発しているのか自然保護なのかわかんないが進入禁止。 折角だから先っぽまで走りたかったのぅ。

通行禁止区間のはじまるトドワラ駐車場で立ち止まっていると 三重からツーリングで来た、という若い兄ちゃんのライダー集団がいたんで朝のひととき さわやかトークなどを・・・

今更書くことでもないが 北海道にはホントに「いかにも旅してますよ」という人が多いな。バイクや自転車はもちろんだが わしもこんなところで不自然に山口ナンバーのロードスターでウロウロしているから そういう人たちにけっこう話し掛けられたりするのだ。旅の醍醐味よのぅ。

「これから納沙布岬に向かうんだけど 兄ちゃんたちはどこに行くの?」と無理して標準語で(何故?)聞いてみたら 「僕達はこれから開陽台に行くんッスよ~」となどという返事が。

開陽台?はて・・・・?

地図を確認するわしに兄ちゃんたちが「ここですよ、ここ」と教えてくれたのは ここから近そうで遠そうな微妙な位置にある内陸のポイントだった・・・。

「ここは330度の地平線が見える場所で めっちゃ景色が良いらしいですよ~。今日は曇っているから少し不安なんですけどね~」・・・とのこと。

(-_-) ・・・むぅ。



ここが「330度の地平線が見える場所」として「地球の丸さが実感できる ライダーにとっては聖地」とまで言われた開陽台だっ!!
北海道を旅するものにとって ここを知らない奴はモグリだなっ!(←おいおい・・・)



しかしホントに広いな~、北海道・・・

山口に住んでいるわしなんかは水平線はそうでもないが 地平線となるとどうしても山が邪魔して滅多に見る機会などないからな。

330度 ぐるっと平原が見渡せるが 残りの30度は山脈だ。その山脈も味があってカッコいいぞ。これで雲がなかったら もっと凄いんだろうな。

よく晴れた日に夜空なんかを見に来たら ホロリと感動してしまうこと請け合いなんで かわいい女の子なんかと来ることが出来たらシッポリといい感じになると思うぞ。くそぅ!(←何故 悔しがる?)



折角ココまで来たんで もう一度摩周湖を見るために ちょっと足を伸ばして「裏摩周」などを・・・





さて、そろそろ納沙布岬を目指さなくては・・・まだ昼なんだが朝の4時から動いていると さすがに疲れてきたな。

牛を見ながら延々と平原を進んで ようやく根室市に突入。ここで休憩と飯を食うために例によって道の駅に立ち寄ることに。

やってきたのは風蓮湖という湖のほとりにある道の駅「スワン44ねむろ」。この風蓮湖は白鳥や丹頂鶴の飛来地としても有名なんだそうで この道の駅は鶴たちの生態を観察する部屋が併設されていて 施設も豪華で新しく非常に充実しているぞ。

あと 周りは原生林の遊歩道になっているんで ここにくるだけで自然を十分に堪能できたりする。
わしもエゾリスを求めて小一時間 森の中を彷徨ってみたが 残念ながらそう簡単には発見できなかったな・・・


ここで頂いた「ホタテ飯定食」(800円)。

帆立の炊き込み御飯とカジカの天ぷらなどがセットになっている 数量限定の人気商品だそうな。
しかしカジカの天ぷらは骨と皮とゼラチン質しかなくて非常に食いにくかったな・・・カジカってもともと そういう魚だったっけ?


一休みしたような 遊歩道を歩き回って逆に疲れたような そんな雰囲気だったが 道の駅を出発して納沙布岬を目指すことにしよう。だいたいここから40キロくらいかな? もう一息だっ!

と、ここでガソリン給油。(エネオス・471K地点 36.50L/4139円) 





根室中心街から何にも無い根室半島を突き進むこと 20キロ・・・ついに本土最東端、納沙布岬を制覇じゃ!これで東西南北の本土の端っこを全て制覇したことになるなっ!

しかし納沙布岬は他の西南北地点と違って やっぱり「北方領土問題」という現実をひしひしと実感させるものがあるのぅ・・・。

このデジカメ写真は解析度をかなり落としているから良くわからないと思うが 海の向こうにハッキリと歯舞諸島が浮かんでいるのが見えるもんなあ。

一番近い島まで10キロも無いらしい。ちなみにロシアの主張している海域は 海の真ん中にぽっかり浮いている灯台の手前までなんだそうな。だいたいこの岬から4キロ先は既にロシア領なわけだ。

そんなに近かったんだ、北方領土・・・それならドサクサに紛れてソビエトのアカ共に乗っ取られてしまった無念さも良くわかるぞ。あれはやっぱわしの・・・いや、日本のモノだろ。
くそぅ ロシアめ、ムネオの恩も忘れやがって・・・

青函トンネルを掘る技術を持ってすれば こっそり地下から進入してロシアに気づかれないように繋げてしまうことは出来ないのかしら?

これは岬にある北方領土覗き見施設、「北方館」に設置されている望遠鏡にデジカメを押し付けて撮った映像。

この望遠鏡はなかなかの精度で 歯舞諸島の沿岸の様子、打ち寄せる波とか岩場に佇むカモメの様子なんかも手にとるように見えてしまう。逆にいうと 北方領土がいかに近い位置にあるかというのが判ると思う。

正直言って日本は島国なんで他の国に比べて領土の境界がハッキリしていると思ってたし 特にわしのような西日本の人間は「北方領土なんて右翼の常套句」という感じにしか思ってなかったもんなあ・・・

何度も言うが あれはやっぱりわしの・・・いや、日本の土地だぞ。うん。

北方領土を返せ!

返せ! 還せ!還る!かえる!カエル・・・・

ばんざ~い!ばんざ~い!!

山田君、全部持ってきちゃいなさい!!(←?)



 あ、そうそう。忘れてならないのがこの「最東端証明書」だな。これでドクロストーン・・・じゃなくて4つのアイテムが全て揃ったわけだ。ホイミの呪文以外にも技を得ることができるといいな~♪(何か勘違いをしてないか?)

しかし わしはとんでもない過ちを犯してしまった・・・

実は灯台近くの売店に「到達証明書」が500円で売られていたんだが 「なんで他の三地点に比べてこんなに高いんだろう?」と思いながらも あせって購入してしまったのだ。

あとで「根室物産館」なる観光センターを覗いてみたが 到達証明書が100円で売られていたぞ。
くそぅ~ 焦って観光業者の良いカモにされてしまった・・・悔やんでも悔やみきれないな。

こういうものは値段ではなく「いかに信憑性の高い団体が発行しているか」が重要なポイントになるんで わざわざ買いなおしてしまったぞ。(日付をスタンプするんで返品は利かないのだ) 写真は「ノサップ観光センター」の発行する 正真正銘の「最東端証明書」(100円)だ。

そう考えると本土最西端の長崎県・神崎鼻の最西端証明書は市役所にもらいに行けばタダでくれたんで 一番良心的だったな・・・
(ちなみに「北方領土観察記念証明書」なるものは「北方館」あたりの受付に言えばタダでくれるぞ。わしは当然ゲットしたがな)

500円の最東端証明書は カラー写真の上質紙を使った見栄えのいいものなんだが わしのようなこだわりを持つ男にとっては単なるお土産の域で片付けられる一品だな。これは何かの機会にキリ番ゲットの記念品として誰かにあげても良いかな・・・・?
もらっても誰もうれしくはないか・・・



この場所がわしのテリトリーであることの証として「最東端のトイレ」で用を足した後、ノサップ岬を後に。
今 思えば 東西南北の全てのトイレで用を足しておく、ということにトライすれば良かったかな?(犬か?わし・・)

花咲岬の「根室 車石」などを見学した後、次に進もうかとも思ったんだが もう6時近いし これから回っても夕方で景色も見えにくくなるだろうからな。今日はすでに14時間も運転をしているんで もういいだろ。

道の駅「スワン44ねむろ」に戻って 今日はここで就寝。 
さすがに日本一朝の早い最東端の根室市だけあって 太陽が沈むのも日本一早いぞ・・・。



今日の一枚・・・
野付半島、ナラワラ展望パーキングから見た入り江の風景

走行距離470K
出費金額寝起きのコーヒー・・・120円
ホタテ飯定食・・・840円
ガソリン給油(36.50L)・・・4139円
納沙布岬最東端証明書(民間)・・・525円
納沙布岬最東端証明書(観光協会)・・・105円
コンビニ弁当・茶・その他・・・1474円
計・7203円


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